ピンクリボン月間
茗荷谷乳腺クリニックの氷室です。
今年度はピンクリボンのイベント、セミナーなどが中止、オンライン化したり新しく進化した面もありますが、検診が遅れたり、症状を感じても病院に行きにくくなったり難しい年になりました。
まだまだ、新型コロナウイルスは続きますが感染に気をつけながら検診や受診をしてください。
普段から検診、自己触診をお勧めしていますがブレスト・アウェ アネスという言葉をご存知でしょうか。
女性が自分の乳房の状態を日頃から関心をも ち,乳房を意識して生活する健康教育です。
日本乳癌検診学会ホームページから参照します。
1.乳房の状態を知る(見て、触って、感じる:乳房チェック)
2.早く乳房の変化(しこり、皮膚の凹みや血性の乳頭分泌など)に気づく
3.乳房の変化に気がついたら、すぐ医師へ相談する
4.40歳になったら乳がん検診を受ける
検診、自己触診と似ていますが、普段と違うことがあったり、しこりや分泌物などあれば病院へ受診するという行動や意識を心がけていただきたいと思います。
症状があって受診し乳がんの診断となってもより早く行動することで治療の程度が軽くなったり、お身体への負担が少なくなったりする可能性や、進行がんを予防する可能性があります。
特に、2年に1回の検診の間に乳がんができることもありますので効果を発揮してくれると思います。
日本では乳がん検診受診率が約30%で欧米の約70%の半分ほどです。
乳がんができるのを防ぐことはできませんが、早く見つけて、手術、治療の負担がより少なくなることを
願っております。